参院選、もっと全体像の議論を

本日、安全保障関連法が施行されました。先日発足した民進党や、選挙協力を打ち出している日本共産党は、今夏の参院選の選挙争点としてこの法律の廃止を打ち出しています。一方の首相は、憲法改正、特に9条の任期中の改憲に意欲的であり、今後の我が国の安全保障を占う参院選になることは間違いないでしょう。

 

私は、日本国憲法が施行されて以降の歴史的瞬間を見届けようと9月18日の深夜にネットで国会中継を見ていました。それと同時に、Yahoo!リアルタイム検索を使ってネットではどのような意見が流れているのかを眺めていました。

「野党は何やってるんだ」という野党に対するヤジもある一方、

「野党よくやっている!できるだけ時間を稼げ!」といったツイートも見られました。

また、国会中継では国会の外で行われているデモの声がだんだんと大きくなっていくのもわかりました。

あれから半年がたち、今再び安全保障に関する議論が再発してきました。与党も野党も法律を廃止するとか憲法を改正するといった話を出してきていますが、一方で我が国の安全保障の全体像が見えてきていません。安保関連法を廃止するのであれば、施行前までの考え方でいいのか。憲法改正をするのであればどこまで「平和国家」としての日本を守っていくのか。それ抜きに法律を廃止!とか憲法改正!といった両極端の提案をするのが時期尚早であると思います。与党も野党もわかりやすいフレーズ、わかりやすい対立構造に頼らないでいてほしいものです。

 

参考記事: 各社 安保法施行関連記事

朝日新聞(東京14版)1面 3面

日本経済新聞(東京14版)1面

 

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