・生きる力
・自分で考え、自分で行動する能力
・どの職業についても必要な力
・人との違い度
・個人が自分で考え創造的かつ自発的に行動できる原動力
これらをアントレプレナーシップというそうです。
私の大学には「アントレプレナーシップ論」という授業があります。学んでいるのが経営情報学部だからです。経営者に必要な考え方や、起業家精神を学ぶ講義が中心となります。さまざまな起業家や、そのサポートをしている方を外部講師として招いて直接お話を聞くこともあります。
授業では米西海岸のシリコンバレーがその中心であると教わっていました。起業といえばシリコンバレー、そんな感覚でいましたが、現実とは異なるようです。
日経の記事によれば、「グローバル・アントレナーシップ・モニター(GEM)」や人口統計から推測すると、起業初期または準備中の起業家は世界で4億人を超えるといいます。その中でも急成長しているのが中国で、1億2千万人でトップ。インドも9千万人と、米国の2千万人を大きく上回ると書かれています。
起業家精神を考える講義のなかでは、これからの時代はAIが人々を単純な労働から解放してくれるということが言われています。つまり感情面の豊かさ、感性の鋭さが問われる時代になるということです。中国などの新興国は人件費が高くなってきており、それに伴う問題を解決させることのできる起業家が求められてきています。
「生きていくための知恵」は、起業をする、しないに限らず誰でも身につけたい能力です。知恵は多すぎて損をすることはありません。上司や先輩から言われる最低限のことをやる「指示待ちくん」はAIの発達により不要になるでしょう。自分だけの考え方を持ち続ける人が成功する時代のようです。
どのような職業でも求められるのは、一つの考え方に縛られず、様々な角度から日々、発見できる感性を磨く力でしょう。会社に入り社会人の一人として活躍するためにも、アントレプレナーシップが求められています。
参考記事:
22日付 日本経済新聞朝刊(13版)1面(総合・経済)「走り出す 起業家4億人」